パニックは病気のせいです、あなたのせいではありません
パニック障害は、強い不安と恐怖感を伴う原因不明の発作(パニック発作といわれます)を繰り返すことで、生活に支障をきたす病気で、思い当たる要因がなくても突然発作が起こることが特徴です。
パニック発作による不安と恐怖はたいへん辛いもので、多くの方が心臓発作や呼吸困難で死ぬのではと思ってしまうともされ、実際に救急車で病院に運ばれる方も多くいらっしゃいます。しかし、発作の持続は20分ほどで、病院に着いた頃には発作がおさまっていることも多く、検査をしても異常が見つからないことが、この病気の一層難しいものにしています。
さらに、予期不安と呼ばれる「また、発作がおきたらどうしよう」という不安も抱くようになり、日常生活に大きな苦痛をもたらします。そして、予期不安から広場恐怖と呼ばれる状態にまで発展すると、発作時に誰も助けてくれない状況を避けるようになることで、ひどくなると乗り物に乗れなくなったり、外出できなくなったりします。
ただし、これらのひどい状態は、決してあなたの心の弱さなどが問題なのではなく、あくまで治療が必要な病気のせいです。ですから、一日も早く適切な医療機関を受診することが必要になるのです。
パニック障害の治療
まず、パニック障害は進行していく病気ですので、早期診断・早期治療が何より大切です。特に、初めてパニック発作が起きてから約2~3ヶ月以内に治療を受けると、治療効果が上がりやすいケースが見られますので、お早めに当院へお越しください。
また、発作を起こさせないためのお薬、広場恐怖症に対して有効な投薬方法などを駆使することで、パニック障害をコントロールすることも十分可能ですので、どうぞ安心してご来院ください。